#LLMO対策・AIマーケティング

2026.11.05

レンタカー会社のLLMO対策|長期・法人の問い合わせをChatGPTやGoogleのAIから増やす方法【実例つき】

レンタカー会社のLLMO対策。実例:GoogleのAI機能での表示 37回から616回、ChatGPT経由の電話・LINE率 10.8%(検索経由の約9倍)
執筆工藤 亨(CES UP株式会社 代表取締役)
公開日:2026年11月5日/最終更新日:2026年11月5日

「長野で1か月だけ車を借りたい」「冬の間だけ4WDが必要」「社用車を請求書払いで借りたい」。こうした条件のはっきりした相談を、ChatGPTやGoogleのAIに聞く人が増えています。

AIは、条件に合うレンタカー会社を数社だけ名指しで紹介します。この記事では、長期・法人向けのレンタカー会社がAIに選ばれるために何を書けばよいかを、当社が支援しているレンタカー会社の実例と数字をもとに解説します。

この記事の要点
  • レンタカー会社のLLMO対策は、料金・期間・対応エリア・できないことを、AIが確かめられる形で自社HPに書くこと
  • 長野ビジネスレンタカー様では、サイト公開から約2か月で、GoogleのAI機能での表示が37回→616回に
  • ChatGPT経由の訪問で電話・LINEボタンが押された割合は10.8%。Google検索経由(1.2%)の約9倍
  • 短期の観光利用より、長期・法人・特殊な車両の方がAIに名前を挙げてもらいやすい

レンタカー会社のLLMO対策とは

レンタカー会社のLLMO対策(AI検索対策)とは、ChatGPTやGoogleのAIによる概要・AIモードが、レンタカーの相談に答えるときに、自社の名前を挙げたり、自社のページを参考にしたりしてもらえるように、サイトの情報を整えることです。

レンタカーのキー

「レンタカー」で検索すると、上には広告、大手のレンタカー会社、比較サイトが並びます。地域の専門店が検索だけで上位に入るのは簡単ではありません。一方、AIは「1か月」「法人」「4WD」「請求書払い」といった条件に合う会社を探して答えます。条件をはっきり書いている専門店ほど、名前が挙がるチャンスがあります。

長期・法人のお客様は、AIに何を聞いているか

AIは条件が書いてある会社を選ぶ:月額の料金、最短の期間、4WD・スタッドレス、配車できるエリア、法人の支払い方法、できないことを確かめる
相談の種類 AIに聞かれる質問の例 自社HPに書いておきたいこと
期間 1か月だけ車を借りたい/最短何日から借りられる? 最短の期間、週額・月額、延長の方法
法人 社用車を請求書払いで借りたい/法人契約の流れは? 法人の支払い方法、必要書類、契約までの日数
車種・装備 冬だけ4WDを借りたい/ハイエースを長期で借りたい 車種クラス、4WD・スタッドレスの有無、台数の目安
配車・エリア ◯◯まで届けてもらえる?/空港で受け取れる? 配車できるエリアと料金、受け渡しの場所
料金に含まれるもの 保険は込み?/車検やメンテナンスはどうなる? 税・保険・車検・メンテナンスの扱い、免責の金額
できないこと 1日だけでも借りられる? 取り扱っていない期間や用途も書く

最後の「できないこと」は見落とされがちですが、大切です。書いておくと、AIが誤った紹介をしにくくなり、条件の合わない問い合わせも減ります。

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実例:ChatGPT経由の電話・LINE率が、検索経由の約9倍に

長野県諏訪市の長野ビジネスレンタカー様(法人向け・個人の長期/マンスリーレンタカー、最短1週間から)は、2026年8月のサイト公開から、CES UPがサイトの運用とLLMO対策をお手伝いしています。

37回→616回
GoogleのAI機能での表示回数
(8月→10月1〜14日)
10.8%
ChatGPT経由の訪問で
電話・LINEボタンが押された割合
約9倍
Google検索経由(1.2%)との比較

出典:Google Search Console「検索の生成AI機能」レポート(2026年8月〜10月14日)、GA4(2026年7月1日〜10月16日。ChatGPT経由は83セッション中、電話・LINEボタンのタップ12回)

長野ビジネスレンタカー様のGoogleの生成AI機能での表示回数(8月37回→9月484回→10月1〜14日616回)
GoogleのAI機能での表示回数。出典:Search Console
ChatGPT経由の電話・LINE率10.8%、Google検索経由1.2%
電話・LINEボタンが押された割合。出典:GA4

AIから来るお客様は、料金や条件をAIとのやりとりで比べ終えてから訪問しています。そのため、訪問の数は多くなくても、問い合わせにつながる割合が高いのが特徴です。

また、神奈川県で記事の更新をお手伝いしている日本レンタリース神奈川様でも、2026年7月1日〜10月27日に、ChatGPTなどのAIアシスタント経由の訪問が104セッションあり、そのうち8件(7.7%)が問い合わせなどの成果につながっています(GA4)。前年の同じ期間は0件でした。

長野ビジネスレンタカー様の詳しい取り組みは、事例記事で紹介しています。

レンタカー会社がやること6つ

1

料金・期間・含まれるものを、1つのページにまとめる

車種クラス別の日額・週額・月額、最短期間、料金に含まれるもの(税・保険・車検・メンテナンス)を表にします。長野ビジネスレンタカー様では、料金シミュレーションも設け、期間とクラスから保険込みの総額がわかるようにしました。

2

「できないこと」まで書く

「1日〜数日の短期利用は取り扱っていない」のように、対応しない条件もはっきり書きます。AI向けのサイト案内(llms.txt)にも、同じ内容を整理して載せました。

3

実際に聞かれた質問で、FAQを作る

料金・契約・車両・配車・保険などの質問を、1問1答の形でまとめます。長野ビジネスレンタカー様では65問になりました。AIは質問と答えが対になった文章を引用しやすくなります。

4

相談事例を載せる

「冬のハイエース」「海外からの長期滞在」「納車待ちの代車」など、法人・個人の相談事例を、期間・車種・状況で紹介します。同じ状況の人が借りているとわかる一次情報は、他社が持っていない材料です。

5

配車エリアごとのページと、季節の疑問に答える記事

配車先のエリアごとにページを用意し、「長野の冬に4WDは必要か」のように、長期で借りる人が実際に迷うことに答える記事を書きます。

6

Googleビジネスプロフィールを整える

「近くのレンタカー」を探す質問では、地図の店舗カードが表示されます。営業時間・サービス内容・写真を最新にし、口コミをお願いする流れを作ります。整え方はレンタカーのMEO対策で解説しています。

実際のページの例(長野ビジネスレンタカー様)

長野ビジネスレンタカー様のよくある質問ページ
よくある質問(65問をキーワードとカテゴリで探せる)
長野ビジネスレンタカー様のお役立ちコラム一覧
季節やエリアの疑問に答えるコラムの一覧

やりがちな失敗

  • 料金を「お問い合わせください」だけにする:AIは比べられる材料のない会社を挙げにくくなります
  • トップページに情報を詰め込むだけ:料金・FAQ・事例・エリアは、それぞれ専用のページにした方が、AIも人も探しやすくなります
  • 記事を量産するだけ:「レンタカーとは」のような一般論の記事は、大手や比較サイトに勝ちにくく、問い合わせにもつながりにくい傾向があります
  • 広告を止めてしまう:AIからの訪問は、すぐに大きな数にはなりません。始めのうちは検索広告と並行するのがおすすめです。広告の見直しはレンタカーのGoogle広告運用をご覧ください

効果の測り方

見るもの 確認する場所 見るポイント
GoogleのAI機能での表示 Search Console「検索の生成AI機能」レポート 表示回数の月ごとの変化
AIからの訪問と問い合わせ GA4(参照元:chatgpt.com など) 電話・LINE・フォームのボタンが押された割合
AIの答えでの挙がり方 実際にAIに質問して記録 質問・日付・挙がった会社をセットで記録
電話で問い合わせに対応するスタッフ

電話・LINEのボタンにGA4のイベントを設定しておくと、どこから来たお客様が問い合わせているかがわかります。

無料AI検索診断
御社のレンタカーは、AIにどう紹介されていますか?
「◯◯で1か月だけ車を借りたい」など、お客様が聞きそうな質問でChatGPTやGoogleのAIに聞き、御社と競合の挙がり方を調べたうえで、必要な作業と費用をお伝えします。全国のレンタカー会社様にオンラインで対応しています(1つの商圏につき1社のみ)。

よくある質問

Q.観光向けの短期レンタカーでも、LLMO対策の効果はありますか?
A.あります。ただ、短期の観光利用は大手やポータルサイトが強く、価格で比べられやすい分野です。条件がはっきりした長期・法人・特殊車両(4WD、ハイエース、福祉車両など)の方が、AIに「この条件ならこの会社」と名前を挙げてもらいやすく、問い合わせにもつながりやすい傾向があります。
Q.料金をサイトに載せないと、AIに紹介されませんか?
A.料金の目安がないと、AIは「料金は問い合わせが必要」としか答えられず、条件を比べている人の候補から外れやすくなります。すべてを載せる必要はありませんが、クラス別の月額の目安と、料金に含まれるもの(税・保険・車検など)は書いておくのがおすすめです。
Q.FAQは何問くらい必要ですか?
A.長野ビジネスレンタカー様では65問にまとめました。最初から多く作る必要はありません。電話やメールで実際に聞かれた質問から20〜30問を作り、問い合わせのたびに足していくのが現実的です。
Q.開業したばかりで、実績がほとんどありません。それでも対策できますか?
A.できます。長野ビジネスレンタカー様も、2026年8月のサイト公開から約2か月で、GoogleのAI機能での表示が37回から616回に増えました。料金・対応エリア・できないことなどの事実は、開業直後から書けます。開業前後の準備はレンタカー開業の集客準備の記事でも解説しています。
Q.同じ地域の他社も支援していますか?
A.CES UPでは、レンタカー会社の集客支援は1つの商圏につき1社だけお受けしています。すでに支援している会社と商圏が重なる場合は、お手伝いできません。

まとめ

レンタカー会社のLLMO対策は、条件を比べているお客様に、比べられる材料を先に渡しておくことです。料金・期間・含まれるもの・対応エリア・できないことを、事実で、ページを分けて書く。それだけで、AIに名前を挙げてもらえる可能性は大きく変わります。

HP制作・広告・Googleマップまで含めた集客の全体は、レンタカー会社の集客支援のページで紹介しています。

この記事を書いた人
CES UP株式会社 代表取締役
大阪を拠点に、Webマーケティング(SEO・LLMO・広告運用)と生成AI導入支援を経営視点でつなぐ支援を行っている。自社サイトと支援先のサイトでLLMO対策を実運用し、Search ConsoleとGA4で効果を確かめた方法を顧客企業に提供している。

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