#集客・Web制作

2026.10.29

中古車販売店の集客方法|初売り・決算で売上を伸ばすWebとチラシの組み立て方【粗利3.6倍の実例】

中古車販売店の集客方法
執筆工藤 亨(CES UP株式会社 代表取締役)
公開日:2026年10月29日/最終更新日:2026年10月29日

「カーセンサーなどのポータルに頼りきりで、反響の費用が重い」「初売りや決算のたびに、チラシとWebの準備がぎりぎりになる」。中古車・未使用車の販売店から、よくうかがうお悩みです。

この記事では、CES UPが立ち上げ初期からHP・広告・ポータル・チラシをまとめて担当している自動車販売店の実績報告の数字をもとに、販売店の集客をどう組み立てるかを解説します。

この記事の要点
  • クルマを買う人は、ポータル・HP・チラシ・口コミを行き来してお店を選ぶ。どこか1つだけ直しても、来店と成約は増えにくい
  • 神奈川県のT社様は、立ち上げから3年で年間の粗利が約3.6倍(1,480万円 → 5,393万円)、売上台数が約3倍(58台 → 178台)
  • 売れる時期は決まっている。初売り・決算の1〜2か月前から、HP・広告・ポータル・チラシを同時に準備する
  • 価格は「支払総額」での表示が必要。全媒体で表示をそろえてから出す

クルマを買う人は、ポータル・HP・チラシを行き来している

中古車の市場は大きく、2025年の中古車登録台数(登録車)は3,632,179台でした(日本自動車販売協会連合会)。お客様は、カーセンサーやグーネットなどのポータル、検索エンジン、お店のHP、折込チラシ、口コミを行き来しながら、買うお店を決めます。情報収集にはカーセンサー・グーネット・検索エンジンがよく使われ、実際に訪問するお店は約6割が1店舗だけという調査もあります(プロトコーポレーション「カーユーザーレポート2024」)。

つまり、来店する前にお店はほぼ決まっているということです。ポータルで見た車の価格がHPと違う、チラシのキャンペーンがWebに載っていない、といったずれがあると、比べている段階で候補から外れてしまいます。

お客様の動き 見ている媒体 お店がやること
車を探す・比べる ポータル、検索、Instagram 在庫・価格・写真をそろえる。広告で目玉車両を届ける
お店を確かめる お店のHP、Googleマップ、口コミ 支払い例・保証・スタッフ・来店予約を載せる
来店を決める チラシ、SMS、HPのキャンペーン 期限つきの特典と来店予約の導線をつくる
買ったあと SMS、DM 点検・乗り換えの時期に次の提案を届ける

実例:立ち上げから3年で、年間の粗利が約3.6倍に

神奈川県の自動車販売店が始めた新しい業態の店舗(T社様)を、CES UPは立ち上げ初期から担当しています。HP・Google広告・Meta広告・カーセンサー・チラシ・SMS・動画までを一つのチームで運用し、初売りや決算のキャンペーンは全媒体で同時に打ち出してきました。

T社様|年間の粗利(期は10月〜翌9月)
3期(立ち上げ)
1,480万円
4期
4,554万円
5期
5,196万円
6期
5,393万円
T社様の実績報告より。6期は2025年10月〜2026年9月。成果をお約束するものではありません。
3期(立ち上げ) 4期 5期 6期
年間の売上台数 58台 148台 179台 178台
年間の粗利 1,480万円 4,554万円 5,196万円 5,393万円

伸びた理由は、特別な広告手法ではありません。在庫・価格・キャンペーンの情報を、HP・広告・ポータル・チラシで同じ時期にそろえて出すことと、問い合わせ・来店・成約を媒体別に集計して、毎月の数字で次の打ち手を決めることを続けてきた結果です。具体的なやり方を、次の章から説明します。

1年の販促カレンダー:初売り・決算・中間決算・乗り換え

クルマが売れる時期は決まっています。たとえば2025年3月の中古車登録台数は409,574台で、1月(253,121台)や2月(291,573台)を大きく上回りました(日本自動車販売協会連合会)。繁忙期の1〜2か月前から準備を始めるのが基本です。

時期 打ち出し 準備すること(1〜2か月前から)
1月 初売り 年末からHPと広告で目玉車両を予告。折込チラシ・SMSで来店予約につなげる
3月 決算 1年でいちばん動く時期。在庫を見ながら広告予算を寄せ、ポータルの掲載とチラシを連動
9月 中間決算 秋の需要に向けて在庫を入れ替え、価格と支払い例の表示をそろえる
通年 乗り換えのご案内 車検・点検・ローン満了が近い既存のお客様に、SMSやDMで次の1台を提案

ポイントは、キャンペーンの内容と期限を、全媒体で同じにすることです。広告会社・印刷会社・ポータルの担当がバラバラだと、ここがずれやすくなります。

販売店の集客を伸ばす6つの施策

1. 在庫・価格・キャンペーンを、全媒体でそろえる

同じ車なのに、ポータルとHPとチラシで価格や特典が違うと、お客様は迷い、問い合わせの電話も増えます。キャンペーンを決めたら、HP・広告・ポータル・チラシ・SMSに同じ日に出す段取りを組みます。

2. HPには「支払い例・保証・来店予約」を載せる

ポータルには載せきれない情報こそ、お店のHPの役割です。月々の支払い例、保証の内容、整備の体制、スタッフの紹介、来店予約やローンの事前審査のフォームを用意します。地域名と車種で探す人のために、「地域名+中古車」「地域名+未使用車」で見つかるページも作ります。

3. 広告は商圏に絞り、目玉車両を届ける

Google広告(検索・P-MAX・車両広告)、Yahoo!広告、Meta広告(Instagram・Facebook)を、店舗の商圏に合わせて配信します。今すぐ探している人には検索広告、まだ探していない人にはInstagramで目玉車両やキャンペーンを届ける、と役割を分けます。広告の見直し方は「Google広告の問い合わせ単価を下げる方法」で紹介しています。

4. ポータルは「選ばれる掲載」に直す

ポータルは、掲載するだけでは他店に埋もれます。掲載文・スタッフ紹介・クーポン、写真や動画の撮り方を見直し、反響を分析して改善します。ポータルと自社HPの役割を分け、自社HPからの問い合わせを増やすほど、反響あたりの費用を抑えられます。

5. チラシは「来店予約」とセットにする

折込チラシは、今も来店のきっかけとして強い媒体です。ただ、配っただけでは効果がわかりません。チラシに来店予約ページのQRコードや専用の電話番号を入れ、チラシからの来店・成約を数えられるようにします。のぼり・名刺・クーポンなどの販促物は、店舗から発注フォームで受け付ける形にすると、準備の手間も減らせます。

6. 既存のお客様に、乗り換えの時期を逃さず届ける

新しいお客様を集めるより、すでに買っていただいたお客様に次の1台を提案するほうが、費用は小さくて済みます。車検・点検・ローン満了の時期が近いお客様に、SMSやDMで乗り換えのご案内を届けます。

販売店のHP・広告・ポータルを無料で診断します
HP・検索・ポータル・広告の現状を確認し、来店と成約につながっていない原因と改善点をお伝えします。新しい店舗や新業態の立ち上げ前のご相談もお受けします。オンラインで全国対応です。

価格・ローンの表示は、ルールに沿ってそろえる

中古車の価格は、2023年10月1日から、車両本体の価格だけでなく「支払総額」での表示が求められるようになりました(自動車公正取引協議会の規約の改正)。ローンの金利や月々の支払い例なども、景品表示法や業界のルール、広告媒体のポリシーで表示の仕方が決まっています。

HP・広告・ポータル・チラシのどれか1つでも表示がずれると、お客様の不信やトラブルにつながります。キャンペーンを出す前に、全媒体の表示をそろえて確認する段取りを入れておきましょう。最終的な判断に迷う場合は、所属団体や専門家に確認してください。

自社でできるチェックリスト

  • HP・ポータル・チラシで、同じ車の価格と特典がそろっている
  • 価格は支払総額で表示している
  • HPに月々の支払い例・保証・来店予約のフォームがある
  • 「地域名+中古車(未使用車)」で、自社のページが見つかる
  • Googleビジネスプロフィールの写真・営業時間・口コミへの返信が最新
  • 初売り・決算の準備を、1〜2か月前から始めている
  • チラシからの来店・問い合わせを数えている
  • 問い合わせ・来店・成約を、媒体別に毎月集計している
  • 車検・ローン満了が近いお客様に、乗り換えの案内を送っている

よくある質問

Q.中古車販売店の集客は、何から始めればいいですか?
A.まず、HP・ポータル・チラシで在庫・価格・キャンペーンの情報がそろっているかを確認します。そのうえで、問い合わせ・来店・成約を媒体別に数えられるようにすると、どこにお金をかけるべきかがわかります。
Q.ポータル(カーセンサーなど)に頼らずに集客できますか?
A.ポータルをやめる必要はありません。比べる段階のお客様はポータルを使うためです。ポータルと自社HPの役割を分け、自社HP・広告・Googleマップからの問い合わせを増やすことで、反響あたりの費用を抑えていきます。
Q.チラシはまだ効果がありますか?
A.初売りや決算など、期限のあるキャンペーンでは来店のきっかけとして効果があります。来店予約のQRコードや専用の電話番号を入れて、チラシからの反響を数えられるようにするのがおすすめです。
Q.初売りや決算の準備は、いつから始めればいいですか?
A.1〜2か月前が目安です。目玉車両と特典を決め、HP・広告・ポータル・チラシ・SMSに同じ日に出せるよう準備します。
Q.チラシだけ、広告だけの依頼もできますか?
A.できます。ただ、チラシと広告とHPで価格やキャンペーンがそろっていないと反響を取りこぼしやすいため、あわせて直したほうがよい点もお伝えします。
Q.新しい店舗や新業態の立ち上げも相談できますか?
A.はい。T社様の新業態の店舗は立ち上げ初期から担当しています。屋号・サイト・広告・開業時のキャンペーンまで、まとめてご相談ください。

まとめ

  • クルマを買う人はポータル・HP・チラシを行き来する。情報をそろえないと、比べる段階で外される
  • 繁忙期(初売り・決算・中間決算)の1〜2か月前から、全媒体を同時に準備する
  • 問い合わせ・来店・成約を媒体別に毎月集計し、次の打ち手を決める。T社様は3年で粗利約3.6倍に
  • 価格は支払総額で、全媒体の表示をそろえてから出す
この記事を書いた人
CES UP株式会社 代表取締役
大阪を拠点に、Webマーケティング(SEO・LLMO・広告運用)と生成AI導入支援を経営視点でつなぐ支援を行っている。自社サイトと支援先のサイトでLLMO対策を実運用し、Search ConsoleとGA4で効果を確かめた方法を顧客企業に提供している。
CES UP株式会社(セスアップ)は、大阪を拠点に、ホームページ制作・Web広告運用・販促物の制作と、生成AI導入支援・LLMO対策(AI検索対策)を行う会社です。

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