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2026.10.29
Google広告の問い合わせ単価(CPA)を下げる方法|1件3.3万円→9,788円にした見直しの手順【実例】
「広告費をかけているのに、問い合わせが増えない」「代理店のレポートはクリック数ばかりで、成果がよくわからない」。Google広告を出している会社から、よく聞くお悩みです。
この記事では、CES UPがいま運用しているレンタカー会社2社のGoogle広告の管理画面の実数をもとに、問い合わせ1件あたりの広告費(CPA)を下げるために何を見直したかを、順番に説明します。
- CPA(問い合わせ1件あたりの費用)=広告費 ÷ 問い合わせ(コンバージョン)の数。下げるには「無駄な広告費を減らす」か「問い合わせを増やす」
- 長野県のA社様は、33,267円 → 9,788円(約3分の1)。広告費は約4割おさえて、問い合わせは4件 → 8件
- 神奈川県のB社様は、8,496円 → 4,936円(約4割減)。10月の広告からの問い合わせは40件
- 効いたのは、検索語句の除外・成果の計測・受け皿のページの改善。広告の設定だけでは下がらない
CPA(問い合わせ1件あたりの費用)とは
CPA(Cost Per Acquisition)は、問い合わせや申込み(コンバージョン)を1件得るのにかかった広告費です。Google広告の管理画面では「コンバージョン単価」と表示されます。
例:広告費78,300円で問い合わせが8件なら、78,300 ÷ 8 = 9,788円
クリック数やクリック単価が良くても、問い合わせにつながらなければ意味がありません。広告の成果は、CPAと問い合わせの件数の2つで見るのが基本です。なお、どのくらいのCPAが適正かは、1件の問い合わせから見込める売上と利益で決まります。業界の平均値(米国の集計ではありますが、全業種平均の問い合わせ単価は66.69ドル。WordStream/LocaliQ、2026年)よりも、自社の売上から逆算した上限を決めておくことが大切です。
実例:2社の問い合わせ単価はこう変わった
A社様(長野県・レンタカー):約3分の1に
| Google広告 | 9月 | 10月(〜28日) |
|---|---|---|
| 広告費 | 133,067円 | 78,300円 |
| 問い合わせ(コンバージョン) | 4件 | 8件 |
| 問い合わせ1件あたりの費用(CPA) | 33,267円 | 9,788円 |
配信を始めた直後は、1件あたりの費用が高い状態でした。成果につながらない検索語句(「格安」「1日」など、狙っていない短期のお客様の検索)を外し、問い合わせフォームの入力項目を減らし、見積りフォームと表示速度を改善した結果、広告費は約4割おさえて、問い合わせは倍になりました。
B社様(神奈川県・レンタカー):約4割減
| Google広告 | 8月 | 9月 | 10月(〜28日) |
|---|---|---|---|
| 問い合わせ(コンバージョン) | 39件 | 25件 | 40件 |
| 問い合わせ1件あたりの費用(CPA) | 5,454円 | 8,496円 | 4,936円 |
| コンバージョン率 | 5.27% | 3.32% | 4.66% |
9月に問い合わせ単価が上がったため、毎週、広告・GA4・Search Consoleの数字をまとめて確認し、検索語句と実際の問い合わせの内容から、広告文とページを直しました。10月は問い合わせ40件、1件あたり4,936円まで下がっています。
CPAが下がらない5つの原因
| 原因 | よくある状態 |
|---|---|
| 狙っていない検索に広告が出ている | 「無料」「格安」「求人」など、買う気のない検索や別の目的の検索にも表示されている |
| 成果を正しく数えていない | フォームだけを数えていて、電話やLINEの問い合わせが成果に入っていない。逆に、ページの閲覧などを成果として数えている |
| 広告とページの内容がずれている | 広告で「法人向け」とうたっているのに、クリック先が個人向けのページになっている |
| 受け皿のページが答えていない | 料金・条件・事例が書かれておらず、比べている人がすぐ帰ってしまう |
| 問い合わせのハードルが高い | フォームの項目が多い、スマホで入力しにくい、表示が遅い |
多くの場合、原因は1つではありません。広告の設定(入札や予算)だけを触っても、ページや計測に原因があればCPAは下がりません。
問い合わせ単価を下げる見直しの手順
手順1:「何を成果とするか」を決めて、正しく計測する
最初にやるのは、成果の定義です。フォーム送信だけでなく、電話番号のタップ、LINEボタンのタップも成果として計測します。反対に、ページの閲覧など問い合わせではない行動を成果に入れていると、数字は良く見えても売上につながりません。計測が正しくないまま自動入札を使うと、間違った目標に向けて広告が最適化されてしまいます。
手順2:検索語句レポートを見て、除外キーワードを入れる
Google広告の「検索語句レポート」では、実際に広告が表示された検索語句を確認できます。成果につながらない語句を除外キーワードに登録し、狙っていないお客様への配信を減らします。A社様では、ここを週1回確認しています。
手順3:広告文とクリック先のページを一致させる
検索した言葉、広告文、クリック先のページの内容がそろっていると、お客様は迷わず問い合わせできます。Google広告の「品質スコア」も、推定クリック率・広告の関連性・ランディングページの利便性の3つで評価されます。「法人 長期 レンタカー」で検索した人には、法人向けの料金と条件のページを見せる、というように、検索の意図ごとにページを分けます。
手順4:受け皿のページとフォームを直す
広告からクリックした人が見るページに、料金・条件・事例・よくある質問が書かれているかを確認します。フォームは入力項目を必要なものだけに減らし、スマホで入力しやすくします。表示速度が遅い場合は、画像の軽量化などで改善します。広告費を増やさずに問い合わせを増やせるのが、この手順です。
手順5:計測が整ったら、自動入札と予算を調整する
成果の計測が正しくでき、ある程度の件数がたまったら、「目標コンバージョン単価」などの自動入札を使います。目標の単価を厳しくしすぎると配信が止まりやすくなるため、実績の単価から少しずつ下げていきます。予算は、1件あたりの費用が低い地域・時間帯・媒体に寄せます。
手順6:毎週、数字と問い合わせの中身を確認する
CPAだけでなく、実際に来た問い合わせの中身も確認します。「件数は増えたが、狙っていないお客様ばかり」という状態を防ぐためです。B社様では、広告・GA4・Search Consoleの数字を毎週まとめて報告し、問い合わせの内容とあわせて広告文とページを直しています。
代理店のレポートで、必ず見るべき数字
広告運用を代理店に任せている場合は、毎月のレポートで次の数字が報告されているかを確認してください。
| 見るべき数字 | 理由 |
|---|---|
| 問い合わせ(コンバージョン)の件数 | 広告の成果そのもの。何を成果として数えているかもあわせて確認する |
| 問い合わせ1件あたりの費用(CPA) | 広告費が成果に見合っているかがわかる |
| 検索語句と、除外した語句 | 無駄な広告費を減らす作業がされているかがわかる |
| 問い合わせの中身(狙ったお客様か) | 件数だけでなく、売上につながる問い合わせかを確かめる |
| 改善した内容と、次にやること | 数字を見て、何を直したのかがわかる |
クリック数・表示回数・クリック率だけのレポートでは、成果は判断できません。
よくある質問
まとめ
- CPAは広告費 ÷ 問い合わせの数。広告の成果は、CPAと問い合わせの件数で見る
- まず成果を正しく計測し、検索語句を除外して無駄な広告費を減らす
- 受け皿のページとフォームを直すと、広告費を増やさずに問い合わせが増える
- 運用中の2社では、問い合わせ単価が約3分の1と約4割減になった