#集客・Web制作
2026.10.29
レンタカーのGoogle広告運用|長期・法人の問い合わせ単価を下げる設定と見直し方【実例つき】
「Google広告を出しているのに、問い合わせは短期の予約ばかり」「クリックは増えたのに、問い合わせ1件あたりの広告費が下がらない」。レンタカー会社の広告運用で、よく聞くお悩みです。
この記事では、CES UPがいまGoogle広告を運用しているレンタカー会社2社の管理画面の実数をもとに、マンスリー・法人の問い合わせを増やし、問い合わせ単価(CPA)を下げるための設定と見直し方をまとめます。
- レンタカーの検索広告は、放っておくと「格安」「1日」「当日」など短期の検索にも出て、広告費が長期・法人以外に使われる
- 長野県のA社様は、検索語句の見直しとフォームの改善で、問い合わせ単価が9月33,267円→10月9,788円。広告費は約4割おさえて、問い合わせは4件→8件
- 神奈川県のB社様は、広告文とページを毎週直し、問い合わせ単価が8,496円→4,936円(約4割減)、10月の問い合わせは40件
- 効くのはキーワード・除外キーワード・地域・広告文・着地ページ・計測の6つ。とくに「広告をクリックした人が、どのページに着くか」が成果を分ける
レンタカーのGoogle広告で、費用がむだになりやすい理由
「レンタカー」という言葉で検索する人の多くは、数時間〜数日だけ借りたい人です。長期・法人のお客様を増やしたいのに、キーワードを「レンタカー+地域名」だけにしていると、広告は短期の予約を探す人にも表示され、クリックされるたびに広告費がかかります。
実際に広告が表示された検索語句(Google広告の「検索語句レポート」で確認できます)を見ると、次のような語句が混ざっていることがよくあります。
| 語句の種類 | 例 | 長期・法人に向かない理由 |
|---|---|---|
| 短期・価格 | 格安、安い、1日、当日、12時間 | 数日だけ借りたい人の検索 |
| 大手・他社の名前 | 大手レンタカー会社の名前、予約サイトの名前 | 指名で探していて、比べる気がないことが多い |
| 目的が違う | バイト、求人、軽トラ、トラック、バス | 求人や、扱っていない車種を探している |
| 観光 | 空港、観光、旅行(※扱っている場合を除く) | 旅行の短期利用が中心 |
※語句の例です。どれを外すかは、その会社の車種・料金・お客様によって変わります。
こうした語句を「除外キーワード」に入れて広告を出さないようにし、そのぶんの予算を「マンスリー」「長期」「法人」などの検索に回すのが、問い合わせ単価を下げる基本です。
実例:問い合わせ単価が33,267円→9,788円、8,496円→4,936円に
長野県のA社様(HP制作から担当)
A社様は、マンスリー・法人向けのレンタカーを始めるにあたって、CES UPがHPを新しく制作し、2026年8月20日の公開と同時にGoogle広告を始めました。実際に広告が出た検索語句を週1回確認して成果につながらない語句を外し、あわせて問い合わせフォームの入力項目を減らし、見積りフォームと表示速度を改善しました。
| Google広告(A社様) | 9月 | 10月(〜28日) |
|---|---|---|
| 問い合わせ(コンバージョン) | 4件 | 8件 |
| 問い合わせ1件あたりの広告費 | 33,267円 | 9,788円 |
Google広告の管理画面より(2026年10月28日時点)。広告費は前月から約4割おさえています。
神奈川県のB社様(HP制作・広告・記事を担当)
B社様は、法人向けを中心としたマンスリー・ウィークリーのレンタカー会社です。毎週、広告・GA4・Search Consoleの数字をまとめて報告し、検索語句と問い合わせの内容から、広告文とページを直しています。
| Google広告(B社様) | 8月 | 9月 | 10月(〜28日) |
|---|---|---|---|
| 問い合わせ(コンバージョン) | 39件 | 25件 | 40件 |
| 問い合わせ1件あたりの広告費 | 5,454円 | 8,496円 | 4,936円 |
| コンバージョン率 | 5.27% | 3.32% | 4.66% |
Google広告の管理画面より(2026年10月28日時点)。「問い合わせ」はGoogle広告で計測しているコンバージョン(フォーム送信・電話などの問い合わせ行動)です。
9月にいったん問い合わせ単価が上がったあと、検索語句と広告文、着地ページの見直しで、10月は前月から約4割下がりました。広告は「設定したら終わり」ではなく、毎週の小さな見直しの積み重ねで成果が変わります。
長期・法人の問い合わせを増やす6つの設定
1. キーワードは「期間」と「お客様」の言葉を入れる
「マンスリーレンタカー」「長期レンタカー」「月極レンタカー」「法人 レンタカー」「社用車 レンタル」など、期間やお客様の種類がわかる言葉を中心にします。地域名と組み合わせると、近くで長く借りたい人に絞り込めます。
2. 除外キーワードを週1回見直す
検索語句レポートを週1回見て、問い合わせにつながらない語句を除外キーワードに入れます。最初の1〜2か月は、とくにこまめに見ると、むだな広告費が早く減ります。
3. 地域は「配車できる範囲」に合わせる
広告を出す地域は、実際に配車・送迎できる範囲に合わせます。県全体に出していても、遠い地域からの問い合わせは成約しにくいからです。地域ごとの成果を見て、問い合わせ単価が高い地域は予算を下げます。
4. 広告文に料金の目安と条件を書く
「1か月○円〜」「請求書払い対応」「配車無料エリアあり」など、長期・法人のお客様が知りたい条件を広告文に入れます。短期の安さを探している人はクリックしにくくなり、長期のお客様の目には留まりやすくなります。
5. 着地ページは料金表や法人向けのページにする
広告をクリックした人を、トップページではなく、料金表やマンスリーのページ、法人向けのページに案内します。探していた情報にすぐたどり着けるほど、問い合わせにつながります。必要なページの作り方は「レンタカー会社のホームページ制作」でまとめています。
6. 電話・LINE・フォームをすべて計測する
レンタカーの問い合わせは、電話やLINEで来ることも多いものです。フォームの送信だけをコンバージョンにしていると、広告の本当の成果がわかりません。電話番号のタップ、LINEボタンのタップ、フォームの送信をすべてコンバージョンとして計測し、どのキーワードから問い合わせが来たかを見られるようにします。
毎週・毎月の見直しでやること
| タイミング | やること |
|---|---|
| 毎週 | 検索語句レポートを見て除外キーワードを追加する/問い合わせの内容(期間・台数・法人か個人か)と、どのキーワードから来たかを照らし合わせる |
| 毎月 | キーワード・地域・時間帯ごとの問い合わせ単価を比べて予算を配分し直す/着地ページの料金表・FAQ・フォームを直す/広告文を入れ替えて比べる |
| 季節ごと | 年度末・年度初めの法人需要、繁忙期の短期需要など、時期によって増える検索に合わせて予算と広告文を変える |
報告では、クリック数や表示回数よりも、問い合わせ件数と1件あたりの広告費を中心に見ます。広告費をかけても、それが問い合わせ・成約につながっているかがすべてだからです。Google広告全般の見直し方は「Google広告の問い合わせ単価(CPA)を下げる方法」で詳しく紹介しています。
広告だけに頼らない集客が、問い合わせ単価を下げる
A社様の問い合わせの約4分の3は、広告以外(検索・AI・直接)から来ています。料金表や車種のページ、よくある質問、記事、Googleビジネスプロフィール、AI検索対策をまとめて整えたことで、広告を見なくても問い合わせる人が増えました。
広告で「いま探している人」を集めつつ、HP・記事・Googleマップで「比べている人」にも見つけてもらう。この組み合わせが、全体の問い合わせ1件あたりの費用を下げる近道です。全体の進め方は「レンタカーの集客方法」、Googleマップの整え方は「レンタカーのMEO対策」をご覧ください。
よくある質問
まとめ
- レンタカーの検索広告は、短期・価格・他社名などの語句を外さないと、広告費が長期・法人以外に流れる
- キーワードは「マンスリー」「長期」「法人」+地域名、広告文には料金の目安と条件を書く
- 着地ページは料金表・法人向けページ、計測は電話・LINE・フォームのすべて
- 毎週の見直しで、A社様は33,267円→9,788円、B社様は8,496円→4,936円に